2/10に鑑賞した山種美術館の【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】生誕130年記念 奥村土牛の記録です。
タイトル長い!
山種美術館さんは当初は日本橋兜町にあったらしいのですが、10年前に今の広尾にお引越しされたのだそうです。
今年はお祝いイヤーなので展覧会は目玉企画の目白押し!
現在開催中の展覧会はその第1弾になります。
奥村土牛という画家は梶田半古、小林古径に師事して研鑽を積んだ画家です。
彼のお父さんが絵を描くことに理解があったらしく、土牛は10代から絵に親しんでいたのですが評価されるようになったのは40歳を過ぎてから。
努力の人です。
しかし土牛は山崎種二と親しかったことから、売れない時代の作品も山種美術館が所蔵しています。
その数なんと135点!
今回の展覧会ではその中から60余が展示されています。

メインビジュアルは
「醍醐」(奥村土牛・筆 山種美術館)
醍醐と言えば醍醐寺の枝垂桜です。
この作品はもう何度も拝見しておりますよ。
もはや春の心象風景になりつつあります。
それくらい心に、静かにジンワリと沁みわたる、あたたかな作品です。

実は、来週のぶらぶら美術・博物館は山種美術館らしく。
解説の西田さんはなんと土牛の最後のお弟子さんなんだってさ!
こちらが番組の予告になります。


何これ超面白いw
そしてキーワードの「描かずに描く、しゃべらずに話す」とは?!
・・・って管理人は観てきたんだからわかるはずなんですけどね(;^_^A
まぁ、私は自分の感性で鑑賞する派だから。(え、そうだったっけ?)


そんなことはさておき、展示室に入ってまず最初に「うおおおお!」と思った作品が
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「雨趣」(奥村土牛・筆 山種美術館)
あいにくこの画像ではわかりにくいのですが、ざーーーーーっと降る雨の線がびっしりと描かれているのです。
奥村土牛の作品は、どちらかというと動より静のイメージだったので騒々しいと思うほどの雨音を感じる作品が意外だなーと思いました。
キャプションによるとやっぱり"こんなに描かなくとも雨が降っている様子を伝える方法はあるだろう"などと言われたのだそうですよ。
なんでもこの絵が描かれた年は特別雨降りが多くて写生に出かけられず、近所の風景を描いたのだとか。
あぁ、なるほど。
土牛が描きたかったのは近所の風景でも降り続く雨でもなく、出かけられない土牛の心境。
"あーーーーーあ。またか。"なのかな?と思いました。
だから決して美しく雨を描きたいわけではないんですね。
うっとおしいという気持ちが出てますね( ´艸`)
だとしたらタイトルの「雨趣」は皮肉ということになるのかな。

先ほど、奥村土牛は動より静のイメージと言いましたが、それは生き物を描いた作品からもそのように感じられます。
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「兎」(奥村土牛・筆 山種美術館)

「兎」(奥村土牛・筆 山種美術館)

タイトル同じですね。
まぁどちらも兎ですもんね。
・・・そんなことはさておき。
兎自体がおとなしい生き物でありますが、これらを観ていると時が都合よく止まってくれているようでとても心地よい。
都合よくというのは土牛の絵を観て気分が悪くなることはないから。
いい気分で時間が止まってくれるので心行くまで堪能しました。

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「聖牛」(奥村土牛・筆 山種美術館)
こちらの牛さんたちはインドから善光寺にやってきたというのを聞きつけて三男とわざわざ見に行って描いたのだそうです。
土牛さん、好奇心旺盛ですね。
ちなみに、名前に"牛"の字がある土牛さんですが、それは"田んぼを耕し続ける牛のようにたゆまず精進するように"との思いからお父さんがつけてくれたんだって。
丑年生まれということもあるようですが。

これまでにレポートした作品、見事なふんわり感ですよね。
色の濃淡やぼかしで独特の柔らかい雰囲気を作りだしています。
しかしそれだけではありません。
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「啄木鳥」(奥村土牛・筆 山種美術館)
この作品は色の濃淡とぼかしで硬い木の質感と遠近感と光の差し込みも表していて美しかったです。
どうやったらこのような事ができるのでしょうか。。。


このように土牛作品にメロメロなわけですが、今日はこの辺で。